JR東海がJR東・西よりも大幅減収に陥った「ある要因」とは?Photo:PIXTA

コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はJR東海、JR東日本、JR西日本の鉄道(JR)3社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

JRは3社とも大幅減収
落ち込みに差がついた要因は?

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の鉄道(JR)3社。対象期間は21年1~3月期の直近四半期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・JR東海
 増収率:マイナス44.4%(四半期の売上高2204億円)
・JR東日本
 増収率:マイナス32.6%(四半期の売上高4583億円)
・JR西日本
 増収率:マイナス29.0%(四半期の売上高2531億円)

 次ページからは詳細な数字とともに、その要因を解説する。