先週から世界規模で起きたランサムウエア(金銭要求ソフトウエア)攻撃で標的となった米IT管理サービス会社カセヤは、今回の攻撃で狙われたサイバーセキュリティーの脆弱(ぜいじゃく)性について4月前半に知らされていた。この問題を見つけたオランダのセキュリティー研究者グループDIVDが明らかにした。DIVDはボランティア運営組織。DIVDのビクトル・ジュベール氏は7日、カセヤには同社のIT環境管理・自動化ソフト「カセヤVSA」に深刻なサイバーセキュリティー上の弱点があると4月6日に知らせたと述べた。同氏はブログへの投稿で「われわれはある程度検討した結果、このソフトのベンダーに脆弱性について伝え、修正プログラムが配布されるのを待つべきだと判断した」と述べた。