キューバが開発したと主張している新型コロナウイルスワクチンが、同盟国のベネズエラで国民に接種されている。だが、中南米の保健当局やベネズエラの医師らは、キューバ製ワクチンの有効性や安全性を示す証拠はないとして、警告を発している。  ベネズエラで働くキューバ人医師らはここ数日、カラカスの軍事基地でこのワクチン「アブダラ」を1万人に接種した。キューバはベネズエラに1200万回分のワクチンを供給する契約を結んでおり、これは初回製造分にあたる。  キューバ独立戦争の英雄ホセ・マルティの詩にちなんで名付けられたアブダラは、14日間隔で3回接種する。