巨大広告会社であるフェイスブックとグーグルの親会社アルファベットは数週間後に4-6月期(第2四半期)決算を発表するが、アップルの基本ソフト「iOS」のプライバシーに関する変更の影響が想定していたほど深刻でないことが明らかになるかもしれない。しかし、投資家はあまり安堵(あんど)感に浸るべきではない。影響の多くはまだ現れていない可能性が高い。アップルは4月、iOSのアップデート版をリリースし、ユーザーがアプリを離れた後も行動を追跡する場合、ユーザーに対して許可を求めることをアプリに義務付けた。広告プラットフォームにとって、そうした履歴の追跡は、広告出稿者に投資効果の向上を示すのに役立ってきた。ほとんどのユーザーは、プラットフォームで初めて広告を見てすぐに商品を購入するわけではない。多くの人は広告を何度も見た末にようやく購入に転じており、それには数週間を要する。また、実際に購入する場合、ブランドのウェブサイトから直接購入することが多い。