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すっかり定着したオンライン会議。しかし、今までリアルでやっていた会議を、そのままオンラインに置き換えても、参加者同士が物理的に離れているだけにうまくいかないと感じる方も多いのではないでしょうか。例えば、主宰者が一方的に言いたいことだけを言って終わる会議。なぜ自分が呼ばれているのか分からない会議。会議の話題についていけずに、仕方がないから内職して、結局会議の中身は頭に入らない……そんな無駄な会議に付き合うくらいなら、自分の仕事を進めていたかったと不満をためる人も多いかもしれません。今回は、テレワーク時代のオンライン会議でNGな典型例を三つ解説します。(カスタマーズ・ファースト株式会社代表取締役・代表講師、産業カウンセラー 片桐あい)

NGその1「遠慮」
言いたいことがあるのに言い控えてしまう

「20人の会議でこんなことを質問したらバカにされるかも?」
「会議の前提確認は済んでいるはずだ」
「いまさらこんな意見は通るはずはない」

 誰でもこうしたことを会議中に感じた経験があるのではないでしょうか? リアルな会議でこのようなことを感じれば、周囲の人が気づいて「言いたいことがあれば、今言ったら?」と手伝ってくれたり、司会が「○○さんご意見があるようですが、よかったら発言してください」などと声をかけてくれたりしたかもしれません。しかしオンライン会議では、この「言いたいことがあっても遠慮して言えない」というシチュエーションになかなか気づきにくいものです。