業界天気図住宅Photo:PIXTA

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、4~6月度の住宅編だ。

大和ハウス・住友林業・ミサワホームの3社と
セキスイハイムの間にある「格差」

 住宅の主要4社が発表した4~6月度の月次業績データ(受注金額や住宅棟数)は、以下の結果となった。

◯大和ハウス(大和ハウス工業)の住宅受注金額(合計)
 4月度:前年同月比145%(45%増)
 5月度:同142%(42%増)
 6月度:同110%(10%増)

◯住友林業の受注金額(合計)
 4月度:前年同月比238%(138%増)
 5月度:同195%(95%増)
 6月度:同187%(87%増)

◯セキスイハイム(積水化学工業)の住宅受注(棟数ベース)
 4月度:前年同月比139%(39%増)
 5月度:同129%(29%増)
 6月度:同114%(14%増)

◯ミサワホームの受注金額(合計)
 4月度:前年同月比144%(44%増)
 5月度:同136%(36%増)
 6月度:同114%(14%増)

 4~6月の月次業績データにおいて、今回取り上げる4社全てが前年実績を大きく超えている。

 しかし、4社の中には格差がある。実は、セキスイハイムと残りの3社(大和ハウス・住友林業・ミサワホーム)では実績増における「価値の重み」が違うのだ。4社を取り巻く、数字のカラクリをご紹介しよう。