一流俳優や有名人には共通点があります。それは「声」。知名度のある人たちは、必ずと言っていいほど、自分の「声」とキャラとが一致し、セルフブランディングに「声」を生かしているのです。一流俳優と呼ばれる人の声の使い方を知り、あなたのセルフブランディングに役立てましょう。(声楽家・ボイストレーナー 清川永里子)
有名俳優の声をプロファイリングすることで見えてくる、際立つ声の特徴
声でセルフブランディングするとはどういうことなのでしょうか。まずは俳優を思い浮かべ、どんな声だったか思い起こすことから始めましょう。
・阿部寛
4月に放送されたTBS系ドラマ「ドラゴン桜」で圧倒的な存在感を示した阿部寛さんは、高身長の方に多い、良く響く低い声の持ち主です。高身長の人は、声帯という声を作る筋肉が長いため、声も低くなる特徴があります。また、身長が高い分、演技の動きも大きくなりますが、そのような演技とイメージに合う声は、深くどっしりとした声なのではないでしょうか。まさに阿部さんは、高身長ゆえの声を生かしているといえるでしょう。
・福山雅治
若い頃から「イケメン」と言われ続けている福山さん。容姿端麗なのはもちろんですが、イケメン度をグッと上げているのが「声」です。特に鼻腔(鼻の奥)を共鳴させて出している、彼の独特の声が好きという女性は多く、その声は顔以上に、彼の魅力を引き出しているといえましょう。