ダイヤモンド決算報#建設・農業機械Photo:123RF

コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は建設・農業機械業界のコマツとクボタの2社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

クボタは四半期2割超の増収
好調の要因は?

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の建設・農業機械業界2社。対象期間は21年1~3月期の直近四半期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・コマツ
 増収率:9.5%(四半期の売上高6762億円)
・クボタ
 増収率:22.3%(四半期の売上高5377億円)

 コマツ、クボタ2社ともに四半期売上高は前年同期を上回った。特にクボタは2割超の増収となるほどの絶好調だった。その要因とは何だったのか。次ページからは詳細な数字とともに解説する。