株式投資よりアパート1棟経営がFIRE(経済的自立と早期退職)への近道!
不動産投資を始めて5年、アパート7棟を保有、資産7億5000万円を築いた。目標は、40歳までに資産100億円を築くこと。経済が疲弊した地元を自分の力で再生するための資金作りだ。現在、年間家賃収入7000万円、年間キャッシュフロー(手元に残るお金)2000万円を得ている元証券ウーマンが不動産投資で7億円の著者が、知識ゼロから不動産投資で安定的に資産を増やせる方法を徹底指南する。

アパートPhoto: Adobe Stock

入居者像を明確にして
コスト高のエレベーター付き物件を避ける

エリアについては当初、地元であり勤務地だった愛知県内を第一希望にしていましたが、「自分が電車などの公共交通機関で現地に行ける範囲の物件であればよし!」として、その後は東京や千葉の物件も買いました。

これからは他の地方にも手を広げていくかもしれませんが、その場合は全国に20市ある「政令指定都市」を目安にします。最寄り駅は、特急や快速が止まる駅が理想ですが、そこから1駅か2駅くらい離れていても許容範囲にします。

単身者向け・ファミリー向けの違いも大切なポイントです。

私自身は、20~40代の単身者か単身赴任の「男性」をメインの入居者として想定しています。女性向けは「オートロック完備」などセキュリティが充実している物件のニーズが高いため、不動産の価格帯が一気に跳ね上がるからです。

ただし、単身の男性向けだからといって、風呂・トイレ付きであれば家賃が安い、いわゆる“ボロ物件”でもいいかといえば、そういうわけではありません。

家賃が安い物件に住む人には、それなりの理由があります。

場合によっては、汚く使われたり家賃が滞納されたりといった懸念もあります。

そういったリスクを避けるためにも、「単身・男性・会社員」をイメージして物件選びをしているのです。

物件の階数は「4階まで」にしています。それは5階建て以上の建物にはエレベーターが未設置だと入居者募集の難易度が高まるからです。

エレベーター付きの物件は、定期的にメンテナンス費用がかかりますし、取り替え工事になると数百万円単位の大きな出費となります。

私はこれを避けるため、4階建て以下の物件だけにしています。

ただし、打ち明けると1つだけエレベーター付きの物件があります。

それを保有したから、あらためてエレベーターなし物件を選ぶ大切さを痛感しているのです……。

そういう意味でも、男性単身者を入居者の基準とするのは正解だと思っています。

男性なら、毎日4階まで上り下りすることも、運動がてら許容範囲と考えてくれる人が少なくないでしょう。

単身者向けの物件は、最寄り駅から徒歩10分以内で、近所にコンビニ・ドラッグストア・銀行などがあって生活に便利な環境だと、一時的に空室が生じても埋まりやすいです。

ファミリー向けの物件であれば、近くにスーパー・学校・病院があるほうが有利です。

地方都市だと車を所有する世帯が多いので、駅に近いよりも、駐車場付き物件のほうがニーズは高まります。

こうした条件は、後から変えることができないので妥協しないことが大事です。

八木エミリー(やぎ・えみりー)
1989年愛知県生まれ。2013年大学卒業後、野村證券入社。配属された東海地方で新人にして営業成績トップとなり、社内最年少でセミナー講師に抜擢される。出身地の経済が疲弊し、将来的に自分の手で地域活性化をするという大きな目標を掲げ、その資金獲得のため不動産投資をはじめる。40歳までに資産100億円を築き、財団を設立して地元を活性化するのが目標。2015年、26歳で1棟目となる中古1棟アパートを購入。その後も1棟買いを続け、入社4年目に退社。現在は7棟68室(総資産7億5000万円)のオーナーとして、年間家賃収入7000万円、年間2000万円のキャッシュフロー(手元に残るお金)を得ている。2021年夏に有料メルマガ「お金ビギナーのためのマネ活部」をスタート予定。お問い合わせ等は、こちらのアドレスまで(info-emily@diamond.co.jp)。