米アップルがロサンゼルスで広大な用地を探している。複数の関係者によると、成長を遂げる娯楽部門のコンテンツ製作のため、リース物件を求めていると不動産開発業者に伝えた。ハリウッドでのハイテク大手の存在感をさらに強めそうな動きだ。アップルは不動産関係者に対し、いくつかの候補地を検討していることを明らかにした。同社はロサンゼルスや世界のその他地域で映画製作用の防音スタジオをリースしているが、新拠点の規模は4万6000平方メートルを超える可能性があり、既存の体制を補完するものとなりそうだ。アップルの映像ストリーミングサービス「Apple TVプラス」は2019年11月の立ち上げ以降で「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」や「ザ・モーニングショー」といった人気番組・映画を配信してきたが、ネットフリックスやアマゾン・ドット・コムなど、確固たる地位を築いた競合に比べると規模はまだ小さい。アップルは事業拡大を進めており、多額の予算をかけた映画や、映画とテレビの新作についての契約を次々と繰り出し、ハイテク他社と一層直接的に競争するためのお膳立てをしようとしている。