中国当局によるさらなる規制強化の動きを受け、株式市場に動揺が広がっている。テンセントホールディングスやアリババグループなど中国IT(情報技術)大手の株価が26日の香港市場で急落したほか、オンライン講座や学習塾を運営する企業の株価も総崩れとなった。
テクノロジー銘柄で構成する香港のハンセンテック指数は27日に誕生1年目を迎えるが、26日には1日の下落率としては過去最大を記録し、公表開始時点とほぼ同じ水準に逆戻りした。
中国の規制当局は週末、テンセントに対し罰金の支払いと独占的な音楽配信権の一部放棄を命じた。国営メディアによると、学習塾業界に対しても締め付けが強化されている。26日の香港市場の取引終了直前には、規制当局が食品配達サービスの美団などに対し配達員の待遇に関する指針を発表した。