株式投資よりアパート1棟経営がFIRE(経済的自立と早期退職)への近道!
不動産投資を始めて5年、アパート7棟を保有、資産7億5000万円を築いた。目標は、40歳までに資産100億円を築くこと。経済が疲弊した地元を自分の力で再生するための資金作りだ。現在、年間家賃収入7000万円、年間キャッシュフロー(手元に残るお金)2000万円を得ている元証券ウーマンが不動産投資で7億円の著者が、知識ゼロから不動産投資で安定的に資産を増やせる方法を徹底指南する。

手みやげ 渡すPhoto: Adobe Stock

不動産会社の担当者には
敬意を持って接して味方につける

では、どうすれば「川上物件」の情報を入手できるのでしょうか?

川上物件を紹介してもらうには、「不動産会社を味方につける」しかありません。そのために私は不動産会社に“逆営業”をかけています。

不動産業界は、人と人とのアナログな人間関係がモノをいう業界です。他のお客より優先して貴重な情報をもらうためには、不動産会社の担当者との人間関係が大事になるのです。

些細なことですが、私は不動産会社を訪れる際、必ず差し入れの「手みやげ」を持参しています。

普通に考えれば、不動産会社にとって私は顧客ですから「手みやげ」を持参する必要はありません。

けれども逆の立場で考えると、手みやげという心遣いをするだけで、お客としての印象がよくなると思うのです。

打算的といわれれば、そうかもしれません。

しかし、人と人との良好なお付き合いには、こういう気遣いも大切なのです。

買い主と売り主で上下関係ができてしまうと、買い主は無意識のうちに上から目線になったり、言葉遣いが横柄になったりしがちです。

これは私自身が証券会社で営業する立場として、イヤというほど実感したことでもあります。

そういうことにならないように、私は手みやげを持参しますし、丁寧な言葉遣いを心がけています。

常に営業する立場になって考えることを忘れないようにしているのです。

間違ってもやってはいけないのは、「自分はお客なんだから」とふてぶてしい態度をとったり、高圧的な物言いをしたりすることです。

不動産会社にしてみれば、どんな買い主も、たくさんいるお客の1人に過ぎません。

「この人は面倒だ」と思われたら、優良物件が優先的に入ってこなくなるかもしれません。

担当者に上から目線で接しても、一銭の得にもならないのです。

不動産業者を味方につける3つのポイント

私は不動産会社の担当者の電話番号を、すべてフルネームでスマホに登録しています。

そして、電話がかかってきたら、たとえば「斎藤さんですね、お電話ありがとうございます」というふうに真っ先に名前を呼んで、こちらからご挨拶します。

すると電話をしてきた担当者は、「えっ、なんで名前がわかったの!? あっ、自分の名前をわざわざ登録してくれているんだ!」と好印象を持つと思うのです。

不動産会社へのメール返信例

ここで1つ、不動産会社にとっては、ちょっと意地悪な「よい担当者の見分け方」を紹介しましょう。

気になる物件について、物件概要に載っていないことを尋ねてみるのです。たとえば、「この物件には、どんな人が入居しているのですか?」と尋ねてみます。

こうしたことは、大家さんや管理会社にわざわざ確認しないとわからないので、すぐには返答できません。

それでもちゃんと確認して後日きちんと連絡があれば、誠意があって信頼できる担当者だと思っていいでしょう。

八木エミリー(やぎ・えみりー)
1989年愛知県生まれ。2013年大学卒業後、野村證券入社。配属された東海地方で新人にして営業成績トップとなり、社内最年少でセミナー講師に抜擢される。出身地の経済が疲弊し、将来的に自分の手で地域活性化をするという大きな目標を掲げ、その資金獲得のため不動産投資をはじめる。40歳までに資産100億円を築き、財団を設立して地元を活性化するのが目標。2015年、26歳で1棟目となる中古1棟アパートを購入。その後も1棟買いを続け、入社4年目に退社。現在は7棟68室(総資産7億5000万円)のオーナーとして、年間家賃収入7000万円、年間2000万円のキャッシュフロー(手元に残るお金)を得ている。2021年夏に有料メルマガ「お金ビギナーのためのマネ活部」をスタート予定。お問い合わせ等は、こちらのアドレスまで(info-emily@diamond.co.jp)。