妻の浮気が原因で離婚。突如、5歳の息子との父子家庭になった。手元に残された全財産は90万円。定時退社で保育園へ息子を迎えに行く毎日で、残業代ゼロ。年収400万円で、カツカツの生活だった。ギリギリの節約生活で、4年で1000万円を貯め、本格的に株式投資を開始。紆余曲折を経ながらも某企業の大株主になり、資産2億円以上を築いた。その投資術を初公開。いま息子へお金と投資の話を伝授する『どん底サラリーマンが株式投資で2億円』

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ネット上はポジショントークが蔓延

ネット上の「Yahoo! ファイナンス」の掲示板やツイッターなどに、思わぬ投資のヒントが落ちていることもある。

とくに有名投資家のツイッターやブログは貴重な情報源。

自宅のソファーに腰を落ち着けて有価証券報告書や『会社四季報』を読み込むよりも、スマホ片手にツイッターやブログを検索するほうが、新鮮な発見が得られるケースは少なくない。

ギブ&テイクという言葉の通り、自ら情報を発信していると、興味深い情報が得られることもある。

自分が買った銘柄には、ブログにコメントを寄せてくれた人や、ネットを介して知り合った投資家仲間の情報を参考にしたものもある。

持っている銘柄すべてが自分でゼロから調べたものではないのだ。

一方で、ネット上の感覚的な情報に踊らされてしまう人も多い。

たとえば、保有している銘柄が上がると、世間の評価が気になり、掲示板やツイッター上での評判が知りたくなる。

そういうときに限って、予言者でもないのに「間もなく大暴落するから、売ったほうがいい」とつぶやいたり、「オレが数億円で空売りしてやる」といった真偽不明のホラを吹く人が出てきたりする。

空売りし、予想通りに株価が下がった段階で買い戻せば、大きな利益が得られるわけだが、それがデタラメだと頭ではわかっていても、気分が悪くなる。投資歴が長い自分でもいまだに「嫌だな」と暗い気持ちになるくらいだから、少なからずの個人投資家が影響を受けているだろう。

それはけっこうストレスになるし、挙げ句に「ひょっとしたらホントにこの先、悪材料が出てくるのかもしれない」と疑心暗鬼になることもある。

不安をあおるような情報の多くは、単なるポジショントーク。逆に、自分が買った銘柄の好材料となるような情報を流布して値上がりを狙うのもポジショントークだ。

ネット上はそうしたポジショントークが蔓延しているので、ネット上のつぶやきは、話半分どころか話1割くらいに思っておけばいい。