ニューヨーク州が
緊急事態宣言
ニューヨーク州では7月4日の独立記念日の週末に51件の銃撃事件が発生したというが、その直後、アンドリュー・クオモ知事は銃犯罪の増加に対処するため、「緊急事態宣言」を発令した。
州が銃暴力をめぐって緊急事態宣言を出すのは米国初だが、クオモ知事は理由をこう説明した。
「最近の数字を見ると、新型コロナウイルスよりも多くの人が銃による暴力や犯罪で亡くなっています。これは国家的問題ですが、私たちの将来はそれに依存しているため、誰かがこの問題にステップアップして取り組む必要があります。新型コロナ対策で実践したように、ニューヨークが銃暴力との闘いにおいても国をリードしていきたいと思います」
クオモ知事は2020年3月から5月にかけてニューヨーク州が国内最悪レベルの感染拡大に見舞われたとき、すばやく効果的な対策を講じて、米国メディアから広く称賛されたが、その経験を銃暴力の対策に生かそうというのである。