ひろゆきが教える「伸びる人の特徴」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、若者を中心に圧倒的な人気を集め、フォロワー数が急上昇中の、ひろゆき氏。全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破したベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「漠然とした不安」を持っている?

 日本の経済が悪くなって、しばらく経ちました。コロナの影響も追い討ちをかけて、ますます人々は「漠然とした不安」を持っていると思います。

「不安があります! どうすれば不安がなくなりますか?」という質問は、非常に多く届きます。

 でも、それって当たり前のことだと思います。僕だって、もし今ほどお金を持っていなくて日本に住んでいたら、多少の不安を感じていたはずです。

 だから、不安を抱えている時点で、「将来どうにかなる」という可能性は高まります。なぜなら、その不安をなくそうとする準備ができていますから。

 ひどい人になると、「まあ、なんとかなるでしょ」と、高をくくっている状態でいます。絶対に潰れないと思っている大企業に勤めていたりすると、そういう思考になってしまうかもしれません。あるいは、過去の成功体験によって大上段に構えているような人とかも。

 そういう人は、有事のときに、一気に転落します。後から伸びることがない人たちなんですよね。だから、後から「伸びる人」になるために、今の生き方を見直してみましょう。

「伸びる人」は何をしているのか?

 この先、突然、急成長したりする人は、どんな特徴があるのでしょうか。

 それは、先ほどの「漠然とした不安」を「とりあえず何かやっておく」という行動に変えられているかどうかです。口では「不安はないかも」と言っていても、頭の中で焦りや不安がある人は、「スキルを磨く」「ものづくりをする」など、手を動かしています。

 スキルの種類は、意外となんでもよいのです。楽器を覚えるのでもいいし、プログラムを書くのでもいいし、小説を書いてみるのでもいい。

「とりあえず何かをやっている」という状態であることが大事です。その中身について、「これをやっとくべきだ」「これはやらないほうがいい」などと第三者が言うことは、大体、企業の宣伝が絡んでいます。

 企業の宣伝ではない「とりあえずやっとくこと」を見つけてください。勝手に気になって調べてしまうこととか、やっていたら時間を忘れることなどで、ちゃんと「成果」が見えるもののほうがいいでしょう。

 不安を抱えたまま、何もせずに1日を過ごしてしまっているようなら、数年後も「伸びない人」になってしまいます。ぜひ、見直してみてください。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。