④「腎臓」が弱っている

 内臓と髪の関係の中で、一番髪と関係が密接な臓器が「腎臓」といわれています。中医学では、若白髪や円形脱毛症も腎臓との関係が深いとされてきました。

 先天的に腎臓、膀胱系の病に患いやすい家系の場合でも、後天的に腎の気を養うことは可能です。ご自身の体質にあった食材をとることで、腎臓をいたわることができます。また、調味料に関しては、自然製法のものをオススメしています。

⑤ 加齢による白髪

 私は、むやみにサプリメントはオススメしません。足し算の考えではなく、毒を入れない引き算の考え方を推奨しているからです。

 しかしながら、食材では摂取しづらいものもありますので、それら関してはサプリメントで補い、白髪が生える前から防ぐことが可能だと考えます。

髪の問題を解決する
一番の近道は「カラダの内側」を整えること

 私はこれまでの経験を通して、白髪を含む髪の問題は、「カラダの内側」からアプローチすることで改善できると確信しています。

 たとえば、薄毛に悩む人は育毛剤や薬などを使って、髪や頭皮を元気にしようと考えがちです。しかし、いくら外側から改善しようとしても、細胞にパワーがなければ効果は半減します。

 一見遠回りでも、根本的に髪を元気にしようと思うなら、「カラダの内側」から整えることが一番の近道なのです。

 新刊髪が増える術 成功率95%のプロが教えるすごいメソッドでは、体質にあわせた髪を元気にする方法を解説しています。まずはチェックリストで体質を確認し、それぞれにあった「習慣」「食事」「マッサージ」などのケアを行えるようになっています。

 本書の一部をダイヤモンドオンラインで公開しています。ちょっとのコツを知るだけで、髪を元気にするカラダにすることができますので、遺伝や手遅れだと諦めるのではなく、ぜひご覧いただき、できることから取り入れてみてください。

[著者] 辻敦哉(つじ・あつや)
1979年、埼玉県浦和市生まれ。埼玉県理容美容専門学校卒業、東京文化美容専門学校卒業、ロンドンTONI&GUYアカデミー修了。2006年リヴォーン株式会社入社。シブヤ西武「THE REV-OWN」店長、営業推進部長を務める。独自の高い技術が、ゴッドハンドとして業界を賑わす。その後独立し、2011年にヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」をオープン。95%以上の人たちの髪のコンディションを改善して超人気店となり、半年以上予約がとれないほどに。2018年に「カラダの内側から髪を元気にするラボ」を立ち上げ、病的な脱毛症を改善する技術を提供している。2017年にはその実績が評価され、アジアの優れた起業家に贈られる「アジアゴールデンスターアワード2017」で、日本人で2人だけのマスター大賞を受賞した。著書に『世界一簡単な髪が増える方法』『育毛のプロが教える髪が増える髪が太くなるすごい方法』(ともにアスコム)がある。テレビ、ラジオ、雑誌など様々なメディアにも出演する。現在は、プーラ式ヘッドスパセミナーを開催し、全国から理美容師が学びに訪れる。セミナー活動の他、ヘッドスパ専門店の起業をサポートし、プーラ式ヘッドスパ専門店の全国展開のために、ヘッドスパプロデューサーとしても活動中。2021年7月現在、埼玉、神奈川、栃木、愛知、兵庫に店舗がある。
2021年8月には、埼玉県草加市に6店舗目を、日比谷線直通の新田駅徒歩圏内に新規オープン。(https://www.headspa-pbp.com/)