日常に100点の日ばかりを追い求めないこと
【目次】
はじめに~毎日、生きづらさを感じているあなたへ
■第1章 あなたの「生きづらさ」の原因を探してみましょう
■第2章 考え方一つで幸も不幸、不幸も幸になる!
■第3章 世の中に溶け込むための擬態のススメ「とりあえずやってみる!」
■第4章 生きるのがさらにラクになる! 心の習慣
おわりに~あなたの人生に勝ち負けというのは、一切存在しません
バク:「自分らしく生きる」ことは、「単に自分の好きなことだけをすること」ではありません。
テレビやSNSでキラキラと輝いて見える人たちの人生にも、多かれ少なかれ「生きづらさ」はあります。「自分らしく生きて成功した人生」ばかりを追い求めるのは、サッカー選手がシュートを決めた、その一瞬だけを集めたがるようなものなんです。当然、シュートが決まった最高の瞬間の裏には、たくさんの苦しい練習や下積みがある。そこから目を背けてはいけません。
「自分らしさ」にこだわる自分は捨てて、「一部自制しながら、一見自分らしく生きている」ふうに見せられるように、擬態すればいい。
この本を読んでくれた人が、自分で決めた勝ち負けの世界から脱出できることを知り、そんな土俵から降りる勇気を持ってくれることを願っています。
元内科の精神科専門医
中高生時代イジメにあうが親や学校からの理解はなく、行く場所の確保を模索するうちにスクールカウンセラーの存在を知り、カウンセラーの道を志し文系に進学する。しかし「カウンセラーで食っていけるのはごく一部」という現実を知り、一念発起し、医師を目指し理転後、都内某私立大学医学部に入学。奨学金を得ながら、勉学とバイトにいそしみやっとのことで卒業。医師国家試験に合格。当初、内科医を専攻したが、医師研修中に父親が亡くなる喪失体験もあり、さまざまなことに対して自信を失う。医師を続けることを諦めかけるが、先輩の精神科主治医と出会うことで、精神科医として「第二の医師人生」をスタート。精神科単科病院にてさまざまな分野の精神科領域の治療に従事。アルコール依存症などの依存症患者への治療を通じて「人間の欲望」について示唆を得る。現在は、双極性障害(躁うつ病)や統合失調症、パーソナリティ障害などの患者が多い急性期精神科病棟の勤務医。「よりわかりやすく、誤解のない精神科医療」の啓発を目標に、医療従事者、患者、企業対象の講演等を行う。個人クリニック開業に向け奮闘中。うつ病を経験し、ADHDの医師としてTwitter(@DrYumekuiBaku)でも人気急上昇中。Twitterフォロワー4万人。『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』が初の著書。
【大好評連載】
第1回 発達障害を生きづらさの言い訳にする「ファッション発達障害」が増加している
第2回 死にたくなるほど辛い…うつ病との見分け方が難しいPMDD(月経前不快気分障害)とは