『豊臣兄弟!』第18回より、藤堂高虎(演:佳久創) (C)NHK
歴史はエンターテインメント!かしまし歴史チャンネルへようこそ。『豊臣兄弟!』第18回のタイトルは「羽柴兄弟!」。北近江の長浜城を得て城持ち大名となり、羽柴姓を名乗るようになった秀吉が、新しく子飼いの家臣を増やすために広く人を集めて選抜試験を行う様子が描かれました。この中でも特に目立っていたのが、石田三成(演:松本怜生)と藤堂高虎(演:佳久創)。この藤堂高虎、大男で武芸に秀でていただけでなく、のちに築城の名手としても有名になる人物です。本記事では、藤堂高虎はどんな人生を歩んだ人なのか紹介します。(かしまし歴史チャンネル/川合章子)
転職を繰り返した“武闘派”が、名将へと変わるまで
戦国時代、主君を替えることは珍しくありませんでしたが、その中でも異色の経歴を持つ人物がいます。それが、のちに築城の名手としても名を馳せる、藤堂高虎です。彼は単なる武勇の士ではなく、転機ごとに自らの道を切り拓いた、いわば「成り上がりの達人」でもありました。
『豊臣兄弟!』18話より。羽柴秀吉は羽柴家子飼いの家臣を取り立てるために志願者を集める (C)NHK 拡大画像表示
身長190センチの大男!近江に生まれ、転職を繰り返す
高虎は弘治2年(1556)、近江国藤堂村の土豪の家に生まれました。後に同じく豊臣政権で活躍する石田三成や福島正則、加藤清正より年長で、いわば“兄貴分”の世代にあたります。体格は非常に大きく、身長は約190センチとも伝えられる大男でした。
初めに仕えたのは近江の戦国大名・浅井長政。15歳で姉川の戦いに初陣し、勇猛さを見せます(ドラマでは第15回で初登場していました)。しかしその後、同僚との争いから殺傷事件を起こし、主家を離れることになりました。
高虎の若年期は、まさに“転職の連続”でした。浅井家を出た後、織田方に寝返った武将のもとに仕官するも、再び同僚との衝突で離脱。さらに、かつての上司や織田信澄のもとに仕官したものの、そこでも長くは続きませんでした。
これらの行動は単なる粗暴さとも取れますが、一方で「仕えるに値する主かどうか」を見極める、強い自負の表れだったとも考えられています。腕に覚えがあり、自尊心も高い――そんな人物が、若き日の藤堂高虎だったのです。






