米石油大手シェブロンは物言う株主(アクティビスト)からの挑戦を受ける可能性を念頭に、防衛策の準備を進めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。同じ米石油大手のエクソンモービルが今年、ヘッジファンドの「エンジン・ナンバーワン」に敗北を喫したことが背景にある。エンジンはシェブロンに気候変動問題への取り組み強化を求め、取締役ポストを獲得するなどの成果を収めた。関係者によると、シェブロン幹部は最近、エンジン側と会談を行い、二酸化炭素(CO2)排出量削減に向けた計画などを話し合った。会談は友好的だったという。エンジンはシェブロンに対するキャンペーンを行うことは示唆しなかったという。エンジンは再び石油大手をターゲットにするかどうかを検討していると関係者は語る。複数の投資家がエンジンと連絡を取り、共同でシェブロン株を購入する可能性を探っているという。エンジンはこうした可能性について、何も決定していないされる。