それが、アスリートと同様のコンディショニング方法です。これまではサッカー選手たちが、エンターテインメントの愉しみ(ときに悔しさ)を皆さんに提供するだけだったのですが、体調アップの方法もこれまで集めたデータを一般の方たちにも応用し、健康づくりのために還元できたら…さらに選手やチームとサポーターとの絆を深めることができるはずです。そうして、もっと力強く選手たちも応援してもらえる時代となり、さらにパフォーマンスを発揮するアスリートたちが増えていく…そうして、その試合はさらに白熱。その熱はスポーツ界全域に広がっていき、さらには、その螺旋状の進化が世界へと広がっていくことができるのではないか? そう思うようになったんです。健康でいてくれて、変わらずスタジアムに足を運んでくれて、観客数が積み重なっていけば、自然とチームの収益も増えるわけです。来てくれているファン・サポーターの方々の、医療費の問題も削減されるかもしれません。アスリートの社会的な地位も、もっと上がるかもしれない…全てのベクトルにおいて、良いことしかないと思ったのです。

 そういう経緯とキッカケが重なった結果、僕は今、AuB株式会社を運営するに至ったというわけです。すべては、サッカーをし続けてきたおかげであり、そこで得た経験・知識が大いに役立っているから、約6年を経た現在も邁進できているというわけです。

目指すは、「ビジネスアスリート」

鈴木氏:子どもの頃から母が誠心誠意ケアしてくれた腸内環境の大切さを多くの方に継承するため、そしてサッカーで学んだデータの大切さを実践した研究結果優先のものづくりの姿勢で、現在AuB株式会社の代表を務めさせていただいているというわけです。

 そして、ビジネスでの成功への道筋もサッカーで学んだチーム運営をビジネス言語に変換しながら行っています。もちろん、ペトロヴィッチ監督の言葉も忘れることもなく、代表として働き甲斐を感じてくれるような会社にすべく、日々努力しています。もしかすると一流企業の経営者の方々や、MBAを取得してビジネスの第一線で活躍している方々に言わせれば、「そんなのビジネスではない」と言われるかもしれません。でも、いいんです。これが僕、僕らの会社運営のスタイルです。このスタイルでさらなる成功を果して、誰からも「あいつはビジネスアスリートだよな」って言われるよう精進します。

 最後にそんな鈴木啓太氏が想う、AuB株式会社の現状と未来に関しての生声を動画に収めました。ぜひご視聴ください。

Text by Kazushige Ogawa

サッカー元日本代表・鈴木啓太が起業した超(腸)面白いビジネスとは!?