「脳汁でた!」「算数ってこんなに面白かったの!?」
と話題沸騰中の本がある。「超難関中学の算数問題をフルカラーでイラストもマンガも使い、対話形式で解説する」という前代未聞の算数エンタメ本『たった1日で誰でも開成・灘中の算数入試問題が解けちゃう本』だ。算数の本でありながら「AIにはできないこと」を裏テーマに作られたこの本の著者はDeNAでAIプロダクトマネージャー兼AIエンジニアとして活躍する菅藤佑太氏。菅藤氏はYouTuberとして4年間で840問もの中学算数入試を解説している。本記事は『たった1日で誰でも開成・灘中の算数入試問題が解けちゃう本』には掲載できなかった、算数オリンピックの問題を、本書と同様、先生と小学生の対話形式で紹介する。(構成/ダイヤモンド社・淡路勇介)
YouTubeチャンネル「まなびスクエア」より
算数オリンピックの問題に挑戦!
先生:さぁ、今回は、算数オリンピックの問題を解いてみよう!

小学生:え、これだけの情報で、長方形の周りの長さがわかるの??
先生:情報が足りない! ってパッと見で思うでしょ!?
小学生:うん! 情報が少なすぎる!
先生:本当いい問題だよな~。少ない情報だけどちゃんと考えたら、答えにたどり着く。発想力と思考力が問われるいい問題だ! 有名私立中学の問題にはこういういい問題が多いのだけど、算数オリンピックもとってもいい問題を出すよ!

先生:まぁ、とにかく、この長方形の外周、赤の部分の長さを求めたい。中の黄色は正方形だ。(上図)
小学生:いくら眺めても、わからないよ~。
先生:ここがわかったら解けるよね? (下図の?)

小学生:うん! ここがわかったら足せばいいだけじゃん! ここがわかったら一瞬だよ!
先生:この中で、同じ長さの辺があルでしょ? そこに印を入れてみよう。
小学生:いっぱいある! 中の四角形が正方形だから。ここ? (下図)

先生:そうだ! いいぞ! 他にも印を入れていこう! じゃあ、下図の緑の三角と同じ部分はどこかな?

小学生:そんなの簡単だよ! GDでしょ! そしてAHとBEも同じよね?
先生:そうだ! 素晴らしい、AHとBEは四角の印をつけよう。

小学生:全部の辺に印ついたね!
先生:もう解けた!!
小学生:え、なに? どういうこと? 印つけただけじゃん!



