自動車メーカーがよりクリーンな鉄鋼を求めて奔走している。業界のアプローチは、再生鉄鋼を多用するローテクなものから、従来の石炭火力発電ではなく水素を電力源とする製鉄所から鉄鋼を調達するといった、まだ実績に乏しい方法まで多岐にわたる。鉄鋼産業は世界で最も二酸化炭素(CO2)排出量が多い産業の一つで、自動車産業は鉄鋼の使用量が最も多い業界の一つだ。鉄鋼メーカーは、よりクリーンな方法で鉄鋼を生産する方法を模索している。規制当局や投資家、気候変動を懸念する顧客の圧力を受け、自動車メーカーもその動きに加わっている。アナリストによると、欧州の自動車メーカーや鉄鋼メーカーはCO2排出量の少ない鉄鋼の開発・使用に向けた動きを加速させている。欧州連合(EU)の気候変動対策計画「グリーンディール」は、2050年までに域内の製造業とそのサプライチェーンに対し、カーボンニュートラルの実現を義務づけている。
「グリーンスチール」に脚光、自動車の脱炭素戦略
環境に優しい製造プロセスの導入でCO2排出削減目指す自動車メーカー
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