米議会では今週、厳しい予算交渉が続く見通しだ。現行予算の期限が近づいており、政府がデフォルト(債務不履行)に陥る恐れも出ている。民主党指導部は超党派議員らによる約1兆ドル(111兆円)のインフラ支出案に加え、医療ケアや教育、気候変動対策を含む3兆5000億ドルの支出案についても審議を進めたい考え。後者に関しては党内でもその規模や内容を巡って激しい議論が続いている。同時に政府の現行予算は10月1日午前0時01分に期限を迎えるため、議会が対応しなければ政府機関の一部が閉鎖されることになる。さらに議員らは、デフォルトによる深刻な事態を避け、債務上限を引き上げる場合の責任を誰が負うべきかを巡っても対立を続けている。