40~50代の婚活希望者の
マッチングアプリ利用も活発化

 マッチングアプリは若者の利用者が多いというイメージがあるが、40~50代のマッチングアプリ事情はどのようになっているのだろうか。利用状況や40~50代が登録する際に気を付けるべきことを見ていきたい。

 実は、コロナ禍の前から40~50代にもマッチングアプリの利用は広まりつつあった。IT企業フラーが提供するアプリ市場分析サービス「App Ape」は2016年に、50代以上男性のマッチングアプリ利用者数が3年前の2013年に比べて3年間で約14倍に伸びていると発表した。

「恋をしたい」「人と出会いたい」という気持ちがコロナ禍をきっかけに強くなったという40~50代も多い。ネクストレベルが運営する「マッチングアプリ大学」が40~50代の独身男女192人に行ったアンケート調査では、約7割の人が恋人がほしいと回答している。さらに、恋人がいない人のうち約12.2%がコロナ禍の前後で「恋人はほしくない」から「恋人がほしい」へと恋愛観が変わったと答えた。

 もともと利用が広がっていたところにコロナ禍での環境の変化が重なって、マッチングアプリを利用し始めた40~50代は少なくない。上記の調査でも、恋活・婚活をしている、もしくはしたいと考えている人にその手段をたずねたところ、30.4%の人が「マッチングアプリ・婚活アプリ・婚活サイト」を挙げた。いまや、40~50代の恋活や婚活にもマッチングアプリは欠かせないものになりつつあるのだ。

 年齢に関係なく、マッチングアプリを通して恋人や伴侶を見つけたという人は少なくないが、良い出会いにこぎつけるためにはアプリの選択に気を付ける必要がある。マルチ商法の勧誘、結婚詐欺など、質の悪いユーザーが多いアプリもあるからだ。

 安全性を確保するためには、以下のポイントについて確認しておきたい。

・運転免許証などの公的な身分証による年齢確認や本人確認がされているか
・インターネット異性紹介事業届出がされているか
・24時間365日体制のサービス監視など、運営の監視体制が整っているか
・ユーザーによる通報機能があるか
・個人情報の取り扱いはどうか

 また、「女性は無料」というアプリも多いが、きちんとした出会いを求めるのであれば有料のところを選んだほうが良いだろう。運営が管理に力を入れるからというだけでなく、ユーザーの本気度も高くなりがちなため、「出会い」につながりやすいからである。

 また、恋活をしたいのか、婚活をしたいのか、初婚なのか再婚なのか、外見・収入・趣味の合致など相手に何を求めるのか、目的を定めた上で自分のニーズに合致するアプリを選ぶことが大切だ。同年代の人と出会いたい場合は、ユーザーの年齢層も考えて登録先を探すと良いだろう。