スマイルカーブ現象によって
加工がコモディティ化して価値が低下している

「価値の連鎖」であるバリューチェーンの基本は下図の通り「企画・製造・販売」です。

 このバリューチェーンにおいて、上流と下流で多くの価値が付加されることをスマイルカーブ現象といいます。例えば、コンテンツ制作をするYouTuberや漫画家のようなクリエイターが一人いれば、今の時代YouTubeやKindle経由で制作物を世界中に配信できるようになり、映像制作や印刷などの中間工程の付加価値が大きく低減しました。

 さらに、映像制作に人手を要する場合にも、ベトナムやインドなどのスタジオでオフショア開発をすることで、大幅にコストを低減できるようになりました。

 このように、グローバル化とデジタル化の進展によって、多くの業界でスマイルカーブ現象が見られるようになってきています。