労働者不足は米経済の常態となりつつある。それは労働市場の構造を変えるとともに、賃上げやサービスの見直し、自動化への投資などの対応を企業に促している。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まってから1年半以上が経過した現在、米国では依然として約430万人の労働者が仕事に復帰していない。この数字は、労働参加率(16歳以上の人口のうち、就業しているか求職中の人の比率)が2020年2月の水準(63.3%)に戻れば、どれだけ就労者が増えるかを示している。今年9月の労働参加率は61.6%だ。