定年まで働くなんて無理……ならば、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資をスタートした『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 現在も資産を増やしている。忙しいサラリーマンでも真似できる「100の実践ノウハウ」を徹底伝授する。
いくら現金を残しておけばいいのか?
私が好んで投資しているのは、ストック型ビジネスを展開している企業です。
ストック型ビジネスとは、顧客と年間契約などを結んで、会員の確保などによって継続的な収益を得られるビジネスモデルです。
ストック型ビジネスという言葉を聞いたことがなくても、私たちは知らない間にストック型ビジネスを利用しています。
生活に欠かせない電力やガス、携帯電話やインターネットといった公共ビジネスは、ストック型ビジネスの典型です。
投資家から見たストック型ビジネス銘柄の利点は、受注が積み上がるにつれて売上高が伸びることが想定できて、業績見通しをしやすいところ。
たとえ受注が失速しても、それまでストックした売上高はすぐにはなくなりません。
それだけに株価が急落するリスクが少なく、安心して中長期保有できます。
ストック型ビジネスで、私が現在投資している銘柄を1つ挙げましょう。
プレミアグループ(7199)は、中古車のオートクレジット(割賦販売)とワランティ(修理保証)事業が主力で、10年近く毎期2桁の増収増益を継続しています。
クレジットもワランティも、営業・加盟店の拡大や営業人員の増員、既存加盟店へのテコ入れを通じて伸びていますから、ストック型ビジネスの成功事例といえるでしょう。
2025年3月期には、売上高415億円、税引き前利益100億円、時価総額2000億円を目標に掲げており、実現すると4年で株価が5倍以上に伸びることも期待できます。
外食産業やアパレル業界に代表されるような小売業は、ストック型ビジネスとは対照的な売り切り型ビジネスです。
一度利用した消費者が継続的な顧客となり、2回3回とくり返し通ってくれる保証はありません。
それだけに月次の既存店売上高の増減に一喜一憂しがちです。
アパレルでは冷夏でも暖冬でも売り上げが落ち、それを株価が敏感に反映して下落しやすいです。