同じ場所、同じ人間関係、同じ日常にいながら、周囲が180度変わって見えるようになるのです。

「黒」だったものが一気にすべて「白」に変わる、敵だった人が全員味方に変わる、そういった変化も起こります。

敵が味方に変わったとたん、周囲は「頼れる人材」「使える人材」「学べる人材」にあふれてきます。当然、人間関係も仕事も円滑に進み始め、「すべてうまくいくしかない」という世界観に変わっていきます。

世界観の変化が起こした奇跡

「世界観を変えたら、本当に現実が変わりました!」

そう証言してくれたのは、いくつものレストランを経営するBさんです。

Bさんは、以前は人を信用することができずにいました。そのため人にまかせられず、皿洗いまで自分でしていたのです。おかげで睡眠時間三時間で働く日々を送り、休みをとることさえありませんでした。

当然、従業員からは煙たがられ、離職率は高くなり、人が定着しないことに常に悩んでいました。

私はそんなBさんに、「相手の目線まで下りて話すこと」「人を信頼して休むべき時に休むこと」が大切だとお話ししました。Bさんも頭ではそれが必要とわかっているようでしたが、これまで自分のやり方でやってきたという自負もあり、そのスタイルを変えるのが怖くて反発する気持ちもあったようです。

しかし、Bさんが神社に参拝するようになったとたん、公私ともどもそれまでのスタイルを変えざるを得ない出来事が起こり始めました。私のアドバイスをいくら心が拒否しても、そうしないと「新たなビジネス展開ができない」「体力がもたない」「家庭に支障が出る」ということにBさん自身が気づくまで、実にさまざまなことが起こったのです。

そこで皿洗いをやめ、しっかり休むようにしたところ、Bさんの心配をよそに店は今まで通りに問題なくまわり、やがて離職率も大きく下がりました。

Bさんは当時をこう振り返ります。

「『人は信用できない。だから自分一人でがんばらなければいけない』という世界観を変えたら、ガラリと現実が変わったのです。パターン化している思考や世界観を変えるとビジネスに大きな変化を起こせる、ということを学んだように思います」