「そして」「しかし」などの接続詞は、使いすぎると読者に伝わりにくい文章になってしまう。接続詞はいったんすべて削り、意味の通らないところだけ接続詞を加えるようにすると、十分意味が通じるうえに、すっきりして読みやすい文章ができる。

 一方、「、」は積極的に入れたほうがよい。初心者の文章は、共通して「、」が少なく読みづらい。息継ぎをする場所を目安に、多めに入れることが、プロフェッショナルな文章に近づくための第一歩だ。

◆こうした推敲を行うだけで、バズる確率は格段に上がる。
◇クリック数が何万倍にも跳ね上がる「タイトルづくり」

 文章を書き、推敲も終わったら、最後の仕上げが「タイトルづくり」だ。タイトルが秀逸だと、書いた記事を多くの人に見てもらえるようになる。

 本書では、フォーマットから最適なものを選べるように、代表的な29例のタイトルテンプレートが用意されている。基本中の基本は、「○○できる~つの法則」だ。自分の悩みを解決してくれるタイトルを見れば、読者はクリックしたくなる。ストレートに「○○できる」とタイトルに入れ、読む人に悩み解決やメリットを感じさせるのがポイントだ。次に数字と法則を入れる。数字もバズるタイトルに欠かせない要素である。実行するのが難しそうだと思わせない3~5が、ウェブ記事でのおすすめだ。

 タイトルテンプレートはたくさんあるが、バズるタイトルの大原則は2つ。「読み手のメリットを入れる」と「数字を入れる」だ。まずは、「この記事を読むと得だ」ということを伝えなければいけない。さらに数字を入れれば、日本語のタイトルの中で目立つことができる。数字には、タイトルをほどよく具体的にしてくれる効果もあり、読者の興味を引くことができる。これまでバズった記事のタイトルの多くは、この2点を守っている。

◆売れるウェブライターの必須条件
◇ファンが10倍に増える「プロフィール文」の書き方

 ウェブの記事は「何を書くか」ではなく「誰が書いたかが重要」と言われる。不特定多数の人がメディアに記事を投稿する際には、芸能人や文化人になったつもりでプロフィールを書く。そのためには肩書を自分で決めることが大切だ。肩書はある意味“名乗ったもの勝ち”だ。自分に相応しい肩書がなければ、作ってしまってもよい。

 肩書の後には、必ず活動内容を入れる。「専業主婦歴この道50年の東京人」「アクセサリー制作歴5年」などと数字を入れると、より興味を引く魅力的なプロフィールになる。セミナーやイベントを開催した経験があるのなら、プロフィールにこれまでの受講者数の合計を含めるとよい。ウェブの記事に限らず、ハンドメイド販売サイトやフリマアプリでも、プロフィール文に工夫を凝らすことで、売上を伸ばすことができる。バズる書き手になるためには、肩書を恥ずかしがらずに、なりきってしまうことが重要だ。