最後は、読者を驚かせて心を引きつける方法だ。読者が驚きそうな言葉や意外性のある一文から書き始めると、読者の好奇心を刺激し、続きを読みたい気持ちをかきたてることができる。

◇本文は短く、わかりやすく

 ライティング初心者が書く文章は、一文が長くて読みづらいことが多い。同じ内容でも、一文を短く書くだけで格段にわかりやすくなり、読んでもらえる文章になる。一文30文字以内が目安だ。

 日常で使わない難解な言葉は選ばないことも、読者を離脱させないポイントだ。意味がわからない難解な言葉があると、それだけで読者はページから離れてしまう。最後まで読んでもらうためには、小学5年生でもわかるようなシンプルな表現を使うことがおすすめだ。

◇最後は前向きに締めくくる

 本文が完成したら、締めの文章にもこだわろう。締めの文章は、前向きな一文を置くことが鉄則だ。「今回は、~についてご紹介しました」とテーマを振り返り、「これで問題なく~することができますね」と問題の解決に言及、そして「ぜひ~してください」と読者への前向きなメッセージを送るのが基本のフォーマットだ。最後の最後でネガティブな発言を加えてはいけない。締めの言葉は、読者の気持ちに寄り添い、対話する気持ちで書くことが大事だ。

◆バズる文章に変える「推敲のコツ」
◇一晩寝かせて見直すだけでバズる確率アップ

 文章が書き終わったら、投稿する前に「推敲」の時間を必ず取る。一晩寝かせて再び考えたほうが、より深い文章になる。文章を書いたらすぐに投稿せずに、2~3時間おいて読み直しをする。プロのライターや編集者も使っているテクニックだ。書いた文章からいったん離れてから読み返すと、細かいミスが見つかることがある。読者にとってよりわかりやすい表現を追求することもできるようになるし、冷静な第三者の目線で見ることで「公開するんじゃなかった」と思うような黒歴史を生み出すことを防ぐこともできる。一晩寝かせて読み直す習慣は、文章力の向上につながる。

 推敲のポイントは、なくても意味が通じる「ぜいにく言葉」を削ることだ。「これ」「そんな」「~という」などの言葉を削るだけで文章がスリムになってわかりやすくなる。