家計を切り詰めるつもりが……

 冬こそは何とかやりくりして、貯金に影響を出さないようにボーナス払いをしなければいけないと思い、家計を切り詰めました。ですが、急に支出を減らすと翌月にはリバウンドするかのように増えてしまい、なかなかうまくいきません。そうこうしているうちに冬のボーナスの時期となりました。気が付けば貯金は減っているし、まだDさんの会社の業績はは回復せず、ボーナス支給は一律5万円。冬のボーナス払いは、結局貯金を切り崩して払いました。

 して今年夏。Dさんのボーナスはだいぶん回復し、通常の6割ほど支給されました。住宅ローンのボーナス払いは支払える支給額です。ところが、毎月の収入が減ったにもかかわらず、うまく支出を下げられず、クレジットカードを使って支払いを後回しにしていたため、せっかくのボーナスもクレジットカードの支払いと住宅ローンの返済で、足りないほどです。結局、ボーナスの支給がなかったことで、毎月のやりくりのバランスが崩れ、収支が乱れてしまっていたのです。

 ボーナス払いが難しいとなった時点で、ボーナスから多額を返済するプランは危険だったことに気が付き、返済方法を毎月払いのみに変更すべきでしたが、その知識がなく、頑張りすぎてしまったようです。

 ご相談に来られたあと、早々に金融機関へ行き、支払い方法変更の相談と申し込みをしてきたそうです。そして今は、だんだんと出社するようになり、残業代なども付き始めたようですが、「二度とあんな思いはしたくない」と、家計を良好な状態にするために、努力されています。