原油高が円安に つながる理由Photo:PIXTA

原油高が円安に
つながる理由

 為替市場では、原油価格の高騰が続いていることから、原油輸入国である日本の貿易収支が悪化し、円安につながるとの見方も広がっている。特に今年は、原油高と円安の連動性が非常に高くなっている。

 原油価格の上昇は、米国においてインフレ期待とインフレ率を押上げ、利上げ開始の早期化期待を強める面もある。このため、原油価格の上昇が米金利の上昇につながり、ドル高を促す効果もあるだろう。

 一方、日本では、内需低迷などもあって原油高でもインフレ期待や金利が上昇しにくい。結果として、原油高が日米金利差の拡大と(ドル高)円安につながりやすい一因となっている。