「本当にやりたいこと」はなんだ?

*以下、ネブラは著者、オルクはトオルの未来世

ネブラ なるほどね~。でもさ、トオルが上司に嫌われちゃっているってのもあるかな? おたがいのバイブレーションがちがいすぎて理解し合えないとかさ?

オルク もちろん、トオルのバイブレーションと上司のバイブレーションがちがいすぎると理解し合えないのはたしかだよ。

 入社面接も同じさ。面接官が君たちを観察して面接していると君たちは思っているけど、面接を受ける側の君たちも面接官を観察して面接しているんだ。

 面接が通らないのは、職場のバイブレーションが君のバイブレーションと合っていないからだし、職場側から見たら、職場のバイブレーションに君のバイブレーションが合っていないんだ。つまりおたがい様ってこと。

 だからさっきも言ったけど、「仕事だからこうじゃなくてはいけない」は横に置いといて、もっとリラックスして自由な発想をするといいんだ。

 おたがいのバイブレーションのちがいを乗り越えるくらい、「ワクワクする企画」を出せばいい。

 それでもダメだったらフィールドを変えるとか、いろいろちがう道がまた見えてくるからね。まずは気負わずに行動に移すこと。

 それから、「自分が本当にしたいこと」をもう一度見つめ直してほしい。

 たとえば、トオルの場合は「みんなに新体験を提供したい」という願いを持っている。これをベースにトオルは遊びを考えている。

 仕事に関しても同じさ。今まで体験したことのない、新しい体験を提供してみんなを喜ばせたい、という気持ちは何にでも当てはめて考えることができるはずだ。

 だからさっきも言ったけど、「自分が本当にしたいこと」、つまりはそれをする動機をつかんでほしい。

 たしかに、トオルは新しい遊びを企画して人を集めるのが得意だし、トオルが主催するといつも楽しい会になる。

ネブラ わかった。それをトオルに伝えてみるよ。ありがとう。

 気がつくと、ほんの10分程度しか経っていない。数時間いた感じがしていたんだけど……。私はベッドの中にいた。

 翌日、さっそくトオルに電話でオルクのアドバイスを伝えた。

 トオルは仕事と遊びは混同してはダメだと考えていたので、ちょっと考え込んでいるようだった。

「ありがとう、オルクの言う通り、遊びを企画する感じで次回はトライしてみるよ。でももし俺に何かあったら、君、責任とってくれよ!」

 そう言ってガハハと笑ったトオルは、もとの豪快さに戻った感じだった。

 トオルと話してしばらく経ったある日の午後、新聞に記載されている広告が目に飛び込んで前のめりになってしまった。

「こ、これは、まさかのトオルの企画じゃないかっ!」

 それは、観覧車の中でフルコースを食べるという、奇想天外なアイデアだった。

 トオルの考えたこのアトラクションは、今では予約がとれないほどの人気になっている。

(本原稿は、the Planet from Nebula著『宇宙人が教える ポジティブな地球の過ごし方』から一部抜粋・改変したものです)

the Planet from Nebula(ザ プラネット フロム ネブラ)
アメリカ在住。精神世界の探検家
何度も生まれ変わった記憶を持つ。過去世の人生や生まれたときの記憶が鮮明にあり、幼少の頃から頭の中でガイド(守護霊)といつも会話をしていた。人や地球の意識にアクセスして、相手の気持ちや体調の変化を察知したり、地球のエネルギーがどこに向かっているかを認識したりすることができる。アメリカでネイティブ・アメリカンの聖地を訪れ、ダリル・アンカなど、数々の有名なスピリチュアル・リーダーたちと出会う。ほぼ毎日見る明晰夢や現実で高次元の存在とコンタクトし、地球と宇宙の神聖な意識の関係性について理解を深め、未来を予想したり、必要なメッセージを受け取ったりしている。
2011年8月から始めたブログは、月間134万PVを誇る。YouTube「ネブラ・チャンネル_the Planet from Nebula オフィシャル」やオンラインサロン「ポジティブ鉄道 地球行き」も人気。著書に『「あの世」とのおしゃべり』(KADOKAWA)がある。