見た目がぐっと変わる三カ条
1.見出し、箇条書き、記号が有効に使えているか
次の例を見て欲しい。自分が面接官だと思って、膨大なESを読む中、どのような紙面が評価できるか考えながら見てみよう。
(設問例)
あなたの就職観についてお聞かせください
(回答例)
■修正前
就職観について。就職先を選択する際、以下の3点を主要な基準として設定しております。自分の能力を最大限に引き出し拡張できること。社会に対する影響力、貢献度が大きいこと。仕事自体を楽しめること。この3つの基準を最大化できる環境が御社であると考えております。
いまいち、印象に残らないと思っただろう。伝えたい情報が目に入らなければせっかくのアピールも意味がない。
そこで、下記のようなレイアウトに直してみよう。
■修正後
<改行ができる場合>
□就職観について
就職先を選択する際、以下の3点を主要な基準として設定しております。
1・自分の能力を最大限に引き出し拡張できること。
2・社会に対する影響力、貢献度が大きいこと。
3・仕事自体を楽しめること。
この3つの基準を最大化できる環境が御社であると考えております。
<改行ができない場合>
□就職観について:就職先を選択する際、以下の3点を主要な基準として設定しております。1.自分の能力を最大限に引き出し拡張できること。2.社会に対する影響力、貢献度が大きいこと。3.仕事自体を楽しめること。この3つの基準を最大課できる環境が御社であると考えております。
どうだろうか。3つの文章の内容は、ほぼ一緒だ。
少しの工夫だが、変更後の方がずいぶん読みやすくなり、情報が目に入ってくる。
ちょっとの差かもしれないが、このちょっとの差を大切にして欲しい。
2.手書きのESが一番、見た目の差が出る
手書きの場合、文字やレイアウトなどすべて書き手のセンスに委ねられている。気を抜かずに取り組もう。
・文字を小さく書きすぎない
手書きの場合、文字のサイズは誰しもがコントロールできる。
たくさんの情報を詰め込むために小さい文字で書いて提出する人がいるが、おすすめしない。
毎日、同様のESを大量に読んでいる人の立場にもなってみて欲しい。
細かい字で大量の情報が詰め込まれているESと、読みやすい大きな字で少量の要点がまとまった文章のどちらが、読む気になるだろうか。
パッと見の印象はとても大事なのだ。
短い文章で言いたいことを的確に伝えられることは能力が高いことの証明になる、と覚えておいて欲しい。
以下、手書きESの際、特に気をつけたい注意点を伝えておく。
・ 行間を空ける。行間に風が吹くように、適度に空けよう
・ 漢字はひらがなよりやや大きくする
・ トメ、ハネ、ハライといった字の奇麗さでなく、丁寧さが分かる文字を書く