インド,人々の往来は今まで通りですが、外国人観光客の姿はほとんど見当たりません人々の往来は今まで通りですが、外国人観光客の姿はほとんど見当たりません

 2021年3月中旬から感染者が急拡大し、5月には1日に40万人の感染者が出るほどだったインドでしたが、10月26日現在、1日に1万5000人まで減少しています。人口が13億人超と日本の10倍以上なので、実質的に相当低いレベルまで感染は落ち着いているといえるでしょう。首都デリーではコロナ抗体の保有率が97%にのぼっており、一部には集団免疫を獲得したのではという報道もあります。

 インド政府は年内に18歳以上の全成人約9億5000万人にワクチン接種を終えるという目標を発表。国産ワクチン「コバクシン」も製造しており、無料のワクチン接種を進めています。1回目のワクチン接種完了者は国民の51.8%に達していますが、2回目の接種が完了しているのは22.2%と低い水準にとどまっています。(データは2021年10月26日現在)

航空便・空港の状況、
入国条件について

インド,国際線の定期便はまだ運航していません国際線の定期便はまだ運航していません

 インドの空港では、一般国際旅客便の着陸停止処置が続いているため、入国は臨時便か特別便に限られています(2021年10月末まで)。現在、日本とインドの間には、日本航空(JAL)、全日空(ANA)、エアインディア(AI)の特別便のみが運航しています。

 インド入国に際しては、搭乗便の出発時刻の72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明が必要となります。ワクチンを2回接種している人であれば、入国後の検温・マスクの着用など14日間のセルフモニタリング(自己健康管理)は求められますが、特に隔離措置はありません。ただし、ワクチンを接種していない、または1回しか接種していない人は、到着後にPCR検査→7日間の隔離→8日後に再度PCR検査→陰性であった場合、14日間のセルフモニタリング、という手順を踏んでの入国となります。(2021年10月20日発表のガイドライン)