ただし田中社長は、「トヨタ自動車は2年連続1位のSGDs の優等生企業だが、必ずしもすべての項目がトップというわけではない。たとえば、国際化が進んでいるとの評価も高いが、『ゴール16:平和と公正をすべての人に』の評価は低く、一般消費者にとってその印象は薄いようだ。こうした事実については意識すべきだろう」と指摘する。

※4  ESG(環境、社会、ガバナンス)に関する11の項目について、「各社の企業活動について、あなたの考えやイメージに合うもの」を選んでもらった(複数回答可)。本記事の表には記していない。

【電機・電子】
項目ごとの平均値が安定した
キャノンが1位に

  一方、電機・電子業界では、「SDGs評価」でキヤノンが1位(17.6点)となった。しかし、表には記していないが、17項目に及ぶ「SDGsゴール別」の合計点では、パナソニックが80.4点でキヤノンの74.5点を上回る。同じく合計点では、3位のソニーが80.9点、4位東芝が84.3点と、キヤノンを上回っている。