鳥貴族Photo:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、7〜9月度の居酒屋チェーン編だ。

トリキ・天狗が大苦戦!
コロワイドだけが売上高約24%減で済んだワケ

居酒屋チェーンの主要4社が発表した7〜9月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯コロワイドグループ(コロワイド)の既存店売上高
 7月度:前年同月比93.2%(6.8%減)
 8月度:同80.2%(19.8%減)
 9月度:同75.6%(24.4%減)

◯ワタミの国内外食事業(既存店)
*2021年4月より、月次開示を一時停止中のため【数値なし】

◯鳥貴族の既存店売上高
 7月度:前年同月比38.9%(61.1%減)
 8月度:同16.6%(83.4%減)
 9月度:同8.8%(91.2%減)

◯天狗グループ(テンアライド)の既存店売上高
 7月度:前年同月比77.2%(22.8%減)
 8月度:同57.3%(42.7%減)
 9月度:同55.9%(44.1%減)

 9月度の実績を見ると、天狗グループは前年同月比55.9%(44.1%減)とかなり苦戦している。鳥貴族に至っては同8.8%(91.2%減)と信じられないような激減ぶりだ。その一方で、コロワイドは同75.6%(24.4%減)を記録した。同じ居酒屋業界の中で、なぜこんなにも差が開くのだろうか?