コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はコロワイド、ワタミ、大庄の「居酒屋」業界の3社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)
居酒屋3社は軒並み増収
その理由とは?
企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の居酒屋業界3社。対象期間は21年3~6月の直近四半期(大庄は21年3~5月期、その他2社は21年4~6月期)としている。
各社の増収率は以下の通りだった。
・コロワイド
増収率:29.0%(四半期の売上収益393億円)
・ワタミ
増収率:9.9%(四半期の売上高140億円)
・大庄
増収率:39.5%(四半期の売上高83億円)
居酒屋業界3社の四半期増収率(前年同期比)は、3社ともプラスとなった。この要因は何だったのか。次ページで詳しく解説する。