丸亀製麺Photo:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、7〜9月度のファストフード編だ。

丸亀製麺、「前年実績超えでも負け組」の事情
マック、ケンタ、モスは絶好調!

 ファストフードの主要4社が発表した7〜9月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯マクドナルド(日本マクドナルド)の既存店売上高
 7月度:前年同月比121.0%(21.0%増)
 8月度:同105.3%(5.3%増)
 9月度:同114.7%(14.7%増)

◯ケンタッキー(日本KFCホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
 7月度:前年同月比99.6%(0.4%減)
 8月度:同103.7%(3.7%増)
 9月度:同120.9%(20.9%増)

◯モスバーガー(モスフードサービス)の既存店売上高
 7月度:前年同月比113.4%(13.4%増)
 8月度:同111.5%(11.5%増)
 9月度:同117.3%(17.3%増)

◯丸亀製麺(トリドールホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
 7月度:前年同月比115.4%(15.4%増)
 8月度:同94.7%(5.3%減)
 9月度:同105.6%(5.6%増)

 9月度の実績を見ると、4社全てが前年実績を超えている。「ファーストフード業界は絶好調」と言い切りたいところだが、実はこの中には負け組企業が紛れ込んでいる。大手うどんチェーンの丸亀製麺だ。その理由をご紹介しよう。