質問3:「これならOK、と思える手段は?」

(1)モノを減らす
(2)置き場所を増やす
(3)お金をかける

 最後は、ここまで考えたことを踏まえて、あなたはどの手段を選びますか?というお話です。

●モノを減らす
 コレクターの方から「減らしたい」「どうすれば手放せるか?」というお悩みをお聞きします。が、よくよく話を伺ってみると、本心では手放したくない、という人がほとんどでした。ですので「手放すべきだ/捨てるべきだ」「適正量」といった切り口で説得するのは難しいと思います。

・作業する場所を圧迫してまで所有していたいモノなのか?
・ブームが過ぎ、楽しむ機会がゼロなモノは手放してもよいのでは?

 ということをもう一度ご自身に問いかけてみて、「だったら、これはもういいや」と思えるモノがあれば手放してください。

●収納場所を増やす
「捨てる」のが嫌で、決断を先送りされていたモノは、なんとなく置いてあるだけのことも多いです。

・モノをカテゴリーできっちり分けて、ケースあたりの密度を少しずつ上げる
・天井までのラックを入れ、収納できるケースの数を増やす

 こうすることで、収納効率が上がり、手元に置いておけるアイテムの数はぐんと増えます。ただし、部屋を倉庫のようにしてまで、それだけのモノを管理したいのか?ということは一度よく考えてみたほうが良いでしょう。

●お金をかけて家の外に保管スペースを設ける
 収納場所を増やすことにも限界はあります。最後の手段は、家の外に保管スペースを設けること。つまり外のレンタルスペースを借りることです。

 目に触れないモノは忘れやすいこと、スペースができたことで気が緩んで、モノがさらに増えていきかねないことから、この手段は躊躇(ちゅうちょ)されがちです。

 ただ、選択肢の一つとして常に頭の隅に置いておいてください。「コストをかけてまで、所有し続けたいものなのか?」と考えることで、どの方向性でいくかの決断がしやすくなるはずです。