「英語で突き抜ける子」の意外な育て方、韓国の一流エリートも実践Photo:PIXTA

これからの時代、子どもの英語力の「差」は、キャリア形成・所得の「差」に直結します。これまで以上に、英語は「絶対に避けられないもの」なのです。今回は、「英語で突き抜ける子の育て方」について、5000人以上のバイリンガルを育てた経験から解説します。具体的に世界で求められる英語のレベルや、家庭ですぐに実践できる意外な教育法、おすすめの教材も紹介しているので、ぜひご覧ください。(TLC for Kids代表 船津 徹)

子どもの可能性は
「英語力の差」で決まる

 少子高齢化の打開策として移民、労働者、研修生、留学生など、外国人の受け入れを拡大しグローバル化が加速していく日本。その先にある社会とはどのようなものなのでしょうか。

 これについては、日本よりも一足早くグローバル化の波に巻き込まれたお隣、韓国を見ると参考になります。

 1997年のアジア通貨危機によって韓国ウォンが暴落。外貨建て債務が膨れ上がり経営難に陥った結果、韓国企業は生き残りをかけてグローバル化に着手しました。その結果、サムスン電子、現代自動車、LG電子などは国際プラットフォームで活躍する世界企業へと躍進しました。

 企業のグローバル化と同時に、人気のある大企業に就職するためには「高い英語力」が要求されるようになりました。たとえばサムスン電子の新入社員は、“TOEIC平均点が900点以上、留学経験者が半数以上”と言われるほど人材の国際化が進みました。

 大企業が雇用対象を韓国人から外国人へと広げたことにより、それまでは韓国人同士の就職競争で済んでいたものが、外国人を含めた国際競争へとレベルアップしたのです。