私は、これを「元気消費」と呼んでいる。人が元気になると、消費が生まれる。企業は、シニアの皆さんがどんどん元気になるような商品を提供するべきだ。

  実は、東北大学ではビジネスの現場ですでに起きているこうした元気消費の現象の学術的な裏付けを研究している。そう遠くないうちに別の機会でお話しできると思う。

「3つのE」がへそくりを動かす

 今回述べた例は、すべて「3つのE」が消費を生み出すけん引力になっている事例だ。シニア市場をさらに拡大するに、「3つのE」をコアにしてストックを崩しても買いたくなるような商品・サービスの提案がもっと必要だ。こうした努力は一見手間がかかるように見えるが、シニア市場で成功している企業はみんな、こうやってきちんと利益を上げているのである。


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