制作&広報=計10名のプロジェクトメンバーたち
「22卒手帳」が好評を博したことで、今年2021年には2作目となる「2023年3月卒業予定者用/シン・就活手帳(以下、23卒手帳)」が創られることになった。
前回同様、手帳制作の参加学生となるプロジェクトメンバーは、就活中、もしくは就活を控えた大学生(主に大学3年生)を対象にしたオーディションでの選考だ。「理想の就活手帳のアイデア」を明記した応募フォームでの募集には多数の参加希望があり、オーディションには相応の時間を費やした。
「23卒手帳」のエグゼクティブプロデューサー・脇田雄祐氏(ダイヤモンド・ヒューマンリソース社)に選考時の様子を聞いた。
「すべてオンラインで行ったオーディションでは、自身の経験や応募した動機を具体的かつ熱意を持って話せる学生を中心に選抜させていただきました。手帳のコンテンツを考えるうえで深い議論は欠かせないため、まずは自分自身のことをしっかり話せるかどうかが重要な判断基準でした。今年の学生たちは、コロナ禍での大学生活をまるまる1年間経験したこともあり、空いた時間を資格取得のために活用していたり、新たな趣味に没頭したりするなど、時間を有効的に使っている印象がありました」
結果、首都圏の大学に在学する学生を中心に、制作メンバー6名・広報メンバー4名の計10名が選ばれた。空手の世界大会に出場経験のある学生、塾講師のアルバイトや介護仕事の補助をしている学生、中高一貫校でバレーボール部の部長を務めた学生、北海道の大学から編入してきた学生など、お互いに初対面となる学生が、7月から9月にかけて行われる複数回の企画制作会議に臨むことになった。
制作ディレクターの濱田健太郎氏(ダイヤモンド社)が振り返る。
「プロジェクトメンバーとなった10名の誰もが『手帳』に対する強い思い入れがありました。綿密なオーディションで選ばせていただいたあと、意欲にあふれた学生たちと直接お会いすることが楽しみでした」
第1回の企画制作会議は、新型コロナウイルス感染症の予防対策を万全に行ったうえで、大学の授業に重ならないよう、平日夜に“リアル対面”で行われた。