正解は、様子見、または買い増し

 13週・26週移動平均線ともに、ゆるやかな上昇が継続。トレンドに逆らうべきではありません。

 そのまま保有継続か、買い増しとしましょう。

 ここで売るべきでありません。

初心者ほどやってしまいがちなこと

 ちょっと上がると、すぐに売ってしまうのが、個人投資家や初心者の悪いクセです。

 逆に、下がって買い値を下回ると、塩漬け(売らないで長期保有)にしてしまうのも、初心者の悪いクセです。

株価と移動平均線の変化の違い

 参考までに、ソフトバンクグループの2018年~19年の株価変動を見てください。

 株価は、短期的な材料で乱高下していますが、長期的な企業価値変化をあらわす26週移動平均線はゆっくり動き、株価ほど激しくは変動していません。

ソフトバンクグループ(9984)の株価:2018年1月~2019年12月ソフトバンクグループ(9984)の株価:2018年1月~2019年12月

 株価は短期的な材料に反応して動きますが、往々にして「過剰反応」します。

 好材料が出ると「上げ過ぎ」、悪材料が出ると「下げ過ぎ」ます。

 これに対し、移動平均線はゆるやかに動きます。急上昇、急降下する株価よりも、変動が小さくなります。

(本稿は、『株トレ——世界一楽しい「一問一答」株の教科書』から抜粋・編集したものです。)