◇積立投資で資産形成

 着実に資産形成したいならば、毎月決まった額を購入する「積立投資」がいい方法だ。たとえば毎月100ドルといった決まった金額で同じインデックスファンドを買い、積み立てていく。

 この投資法は、「ドルコスト平均法」とも呼ばれている。毎月の購入額を一定にするということは、株価が下がっているときはたくさん買い、株価が上がっているときは少なく買うことになる。株価の動きに一喜一憂する必要がないので、気持ち的にも落ち着いていられる。

◆備える
◇保険を理解する

 保険は、医療保険、自動車保険、生命保険などが一般的だ。医療保険については、日本はすべての人が加入する「国民皆保険」である。

 自動車を所有すれば、対人事故による損害を補償する「自賠責保険」に入る義務が生じる。

 生命保険は、一家の大黒柱が死亡したときに備えるための保険と考えたほうがいい。もし独身で養っている人がいないのであれば、生命保険は必要なさそうだ。たとえ結婚していても、配偶者にも十分に暮らしていけるだけの収入があれば、生命保険は不要だろう。

 しかし子どもなど家族が増えると、事情は大きく変わる。子どもは生活のすべてを親に頼っているので、親のどちらかでも亡くなれば、残された家族は貧窮するにちがいない。生命保険は「子どもができたら加入する」と考えておけばよい。

◇老後資金を蓄える

 老後に必要な金額については、決まった答えはない。一般的には、平均寿命より長生きする前提に立ち、その間も現役時代の収入の60~70%ほどのお金を使うと考えて計算するというのがある。しかし、高齢になると医療費が増えるなど、不確定な要素も多い。

 これに備えるには、若いうちから貯金することだ。若くして始めるほど、複利効果が大きくなる。

 貯金額は年間3000ドル、金利6%として、22歳から貯金を始めると70歳時点で76万9694ドルとなる。これに対し、32歳から始めると、70歳では40万7713ドルとなり、10年で大きく差がつく。今すぐ貯金を始めよう。