主張・データ・論拠の三角形が
成立すれば「論理的」

 論理的とは筋道が明確で矛盾がないことですが、具体的にはどのように確認すればいいのでしょうか。それは、三角ロジックが成立しているか否かを確認すればいいのです。三角ロジックが矛盾なく成立すれば論理的といえます。

 三角ロジックは、三角形の頂点に主張(または結論)として「だから~である」を置きます。三角形の頂点を支えるためには、押しても変形しない丈夫な底辺が必要です。底辺の両サイドを支えているのが、左下底辺を支える説得材料(データ)、右下底辺を支える説得理由(論拠)です。底辺をしっかり支えるために、説得材料(データ)と説得理由(論拠)に客観性があり、第三者に矛盾を感じさせないことが必要です。

 何かを主張したときに「根拠は何か?」と聞かれることがあります。三角ロジックの底辺を支える説得材料と説得理由が根拠に当たります。

 主張とは「だから~である」であり、具体的には「提案や意見」「推論」のことです。

 説得材料(データ)とは、「~という事実がある」であり、具体的には「主張を裏付ける客観的な統計などの数値や事実」「具体例など」です。現状分析やリサーチなどで入手した「事実・データ」が当たります。それなら客観性があり否定できません。