自分を大切にできるのは、自分だけ

ただ、無心になって、自分に向かって集中できる時間。

メンテナンスの時間を軽んじないことが大切です。

朝起きるときには、まずベッドの上に座って座禅を組むようにして、股関節や足首をストレッチ。

さらに膝を立てて、腰を伸ばす。

関節が伸びるのを感じてから、活動を始めます。

これらも全部決まったルーティンです。

お祈りまで含めると、メンテナンスだけで2時間以上かかるのですが、僕にとっては必要かつ重要な時間。

この時間をいつもどおりの順序とリズムでできない日には、調子が狂ってしまいます。

1、2、3……と心の中で数を唱えながら、無心になって自分の体と心を整える。

その繰り返しによって、「個」の感性が磨かれていく。

誰にも侵されたくない、大切な積み重ねの時間です。

(本原稿は、中野善壽著 『孤独からはじめよう』から一部抜粋・改変したものです)