中央銀行が真に独立していないというのは、どんな時のことを指すのだろうか?共産党の規律検査官が中銀本部に現れ、中銀の独立性の問題や金融政策運営について延々と説教をたれた場合には、確実に当てはまるだろう。中央規律検査委員会(CCDI)のウェブサイトに掲載された幹部とのインタビューをみれば、これが実際に中国人民銀行(中央銀行)本部で起きた出来事であることが分かる。もちろん、人民銀はこれまで、米連邦準備制度理事会(FRB)のような真の独立性を認められたことは一度もなかった。そのため、今回の動きが一体どれほど抜本的な変化を意味しているのかという問いにぶつかる。人民銀が中国の官僚組織内で強い影響力を持った存在として広く認識され、他の共産党組織の一部と比べてプロ意識の高い集団と評価されている点を勘案してもだ。
中国人民銀への締め付け、不透明な真の狙い
有料会員限定
あなたにおすすめ