「旦那はいいか。恋愛禁止かね」

 五輪開催後に大炎上したのが、河村たかし名古屋市長の金メダルかじり事件。ソフトボール代表チームの後藤希友選手の表敬訪問時(8月4日)に、テレビカメラの前で後藤選手の金メダルにかぶりつく姿が報道され、国民をドン引きさせた。この後、謝罪会見を開いている。

 このとき、後藤選手に対する河村市長の発言も、セクハラではないかと批判を浴びた。当時の詳報を見ると、以下のような発言の数々が確認できる。

「でかいな、やっぱり。テレビで見るのと大分違うな」
「体は割と小ぶりに見えるけど、こうやって見えるとでかいでね」
「女のソフトボールやっとるやつは、中学生でもみんななんとなく色が黒くて、結構、ポニーテールが多いでしょ」
「テレビのたくましい雰囲気と、えらいキュートな雰囲気で」
「ええ旦那もらって、旦那はいいか。恋愛禁止かね」

 全体を見ると、若い女性アスリートとの間で共通の話題に乏しく、間をもたせるために発せられた発言の数々にも見える。その後の平謝りぶりも鑑みて、高齢の河村市長に多少の同情はするのだが、しかしやはり市長という立場であれば、もう少しわきまえてほしかった。