Photo:Diamond
コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗！【月次版】業界天気図」。今回は、7〜9月度のカフェ・レストラン編だ。
ドトール、サンマルク、コメダ珈琲
見た目の減収率と違う「カフェ格差」の実態
カフェ・レストランの主要3社が発表した7〜9月度の月次業績データは、以下の結果となった。
◯ドトール（ドトール・日レスホールディングス〈HD〉）の既存店売上高
7月度：前年同月比112.8％（12.8％増）
8月度：同96.3％（3.7％減）
9月度：同95.9％（4.1％減)
◯サンマルク（サンマルクホールディングス〈HD〉）の既存店売上高
7月度：前年同月比107.8％（7.8％増）
8月度：同90.2％（9.8％減）
9月度：同83.6％（16.4％減)
◯コメダ珈琲（コメダホールディングス〈HD〉）のFC向け卸売売上（既存店）
7月度：前年同月比119.7％（19.7％増）
8月度：同98.7％（1.3％減）
9月度：同89.6％（10.4％減)
9月度を見ると、前年度実績の9割を超えたのはドトールだけで、サンマルク、コメダ珈琲は8割台にとどまった。実は、3社の間には9月度の表面的な数値を見ただけでは決して分からない決定的な格差がある。業績データを時系列で確認しながら、深掘りしていこう。
